作品紹介 ➩トマトメイド

スタートアップ起業家から学ぶ、『売れるハンドメイド作家』の考え方

  

今回読んだのは『START UP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか』という本です。

この記事は、本の要約ではなく、本からの学びをハンドメイド作家さんの活動に置き換えて解説しています。

 

私はこれまで「トマトメイド」で、メルカリに出品されている作家さんや作品を紹介しながら、さまざまな作品や販売方法を見てきました。

作家さんとの交流や、これまで読んできた本から得た知識によって、私自身の考え方も少しずつ深まり、バージョンアップしています。

 

今回は、この本から学んだことに、これまでメルカリハンドメイドを見てきて分かったことや感じたこと、作家さんの作品づくりや販売活動の参考になるようにまとめました。

最近は、読んだ本の感想を書いてますが、この本はその中でも特に参考になる内容が多く、しっかり感想を残しておきたいと思った一冊。機会があれば、ぜひ読んでみてください☆

 

作家さんの悩みに答える本

START UP
優れた起業家は何を考え、どう行動したか
著者:堀新一郎、琴坂将広、井上大智

STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか

おすすめ度:★★★★★
作家さんおすすめ度:★★★★☆

 

この本は、スタートアップ企業について書かれた本です。

メルカリ、フリル(現ラクマ)、クラシルなど…
私たちが名前を知っている有名なサービスが、どのように生まれて、どのように成長していったのかが紹介されています。

 

直接ハンドメイド販売について書かれた本ではありませんが、読みながら…

「これ、ハンドメイド作家さんにも関係かも」って思いました。

 

作品を作ることと
会社を作ることは違います。

 

でも…

何を作るか
誰に届けるか
どうやって選ばれる存在になるか」
マネされた時にどうするか」
売れるまでどう改善するか」

という部分は、ハンドメイド作家さんにもかなり近い話だと思いました。

 

ちなみに、普通の起業とスタートアップの違いは

 

 

【メルカリ】ハンドメイドで売れるもの18選|初心者でも売れるコツ解説

情報収集と地道な努力

有名な会社を作った人というと、私はどこかで…

「もともと頭が良い人なんだろうな」
「有名企業で働いていて、人脈もあって
 簡単に会社を作れたんだろうな」
「最初から成功する道筋が見えていたんだろう」

というイメージを持っていました。

 

 

でも、この本を読むと
全然そんな簡単な話ではなかった。

 

起業家たちは、かなり地道に情報収集をしています。

市場を調べて、人の行動を観察して、仮説を立てて、何度も何度も話し合って、少しずつ事業の形を作っています。

 

中には、事業として立ち上げるまでに数年かかっているケースも。

資金がなくなりそうになったり、周囲から無理だと言われたり、会社が解散寸前のような状態まで追い込まれたりもしています。

 

それでも続けている。
ここがすごく印象的。

 

外から見ると、スタートアップや社長という言葉はキラキラして見えます。

でも実際には、かなり泥くさいことをしている。

 

社長だからといって華やかな仕事ばかりしているわけではなく、雑用もするし、細かいこともするし、資金繰りにも苦しむ。

成功した会社だけを見ると簡単そうに見えます。

裏側ではものすごく地道な積み重ねがあったことを、この本で知ることができます。

 

 

「何を作るか」

この本で特に印象に残ったのが
「何を事業にするか」という視点です。

 

 

スタートアップでは、ただ思いついたものを作るのではなく

「この事業は続けられるのか」
多くの人に必要とされるのか」
競合が出てきた時に勝てるのか」
簡単に真似されないか」

ということを考えています。

 

これはハンドメイドにも通じると思います。

 

作家さんも、毎回

「次は何を作ろう」
「お客さんは何を欲しがっているんだろう」
「自分の作品はどうしたら選ばれるんだろう」

と考えているのではないでしょうか。

 

すでに作るものが決まっている作家さんもいると思いますが、多くの作家さんからは、作品づくりのたびに悩んでいるという声もあります。

 

 

スタートアップの起業家も同じで、最初から正解が見えているわけではありませんでした。

 

調べて、考えて、試して、失敗して、また考える
その繰り返しで形になっていました。

メルカリ❀ハンドメイド人気作家の紹介

 

マネされる前提で考える

ハンドメイド界では、「模倣しないでください
という言葉をよく見かけます。

 

もちろん、作った本人からすると、マネされたくない気持ちは分かります。

 

でも、この本を読んで思ったのは

模倣されるかもしれない

という前提で考えることは、企業でもスタートアップでも当たり前にあるということです。

 

売れるものはマネされます。

 

その理由は簡単で、誰が見ても欲しくなるものなら、なおさらマネされやすい。

 

似たようなものが増えると、次に起きるのは価格競争です。

 

同じようなものがたくさん並ぶと、お客さんは価格で比べやすくなります。

これはハンドメイドだけの問題ではありません。

 

企業でも同じです。

 

どうすればマネされにくい作品になるのか」
「マネされても選ばれる理由は何か」
「作品のどこに自分らしさがあるのか」

を考える必要があるのだと思います。

ハンドメイド作家のための「著作権・規約違反」完全ガイド

 

ライバルとの戦い方

この本で特に印象に残ったのが、フリルとメルカリの話です。

フリル(現ラクマ)は、メルカリよりも先に出たフリマアプリです。

 

創業者が当時、女子大生がSNSで服などを売っている様子を見て…

「なぜヤフオクを使わずに、
 こんな不便な販売方法をやってるんだろう」

と気づいたことがきっかけで、サービスがスタートしています。

 

当時のヤフオクは、パソコン向けのサイト

パソコンを持っていない人や、スマホを使う人には使いにくかった。

 

だから、スマホで簡単に売れるサービスに需要があると考えた。

そして、女性が服を売っている行動から、女性向けのフリマアプリとしてフリルが作られた。

私には、この流れがとても面白いかったです。

 

これはまさに、実際の人の行動を観察して、そこから事業のアイデアを見つけた例だと思います。

先に気づいて、先に始めたからこそ、フリルは市場を作ることができた。

 

これが先行者優位だと思います。

先に始めた人は、お客さんに早く知ってもらえるし、その分野のイメージを先に取ることができます。

使ってくれる人が増えれば、実績もたまる。
改善のための情報も早く集まります。

だから、先に始めることには大きな強みに。

 

一方で、先に始めた人が必ず勝つわけでもありません。

メルカリはフリルより後に出ました。

でも、フリルを見て
「これは女性だけでなく、老若男女が使うサービスになるのではないか」と考えた。

 

ただし、女性が多く使うことも想定して、機械が苦手な人でも使いやすいように、誰でも分かりやすく使える設計にした。

ここがすごく重要な部分。

 

後発は、先行者を観察できます。

先に出たサービスの良いところも、足りないところも見られます。

お客さんが何に反応しているのかも見られる。
だから、後発には後発の強みがあります。

 

これはハンドメイドにも通じると思います。

先に人気になった作家さんには、先行者優位があります。

でも後から始めた人にも、観察できる強みがあります。

「このジャンルは人気がある
「でも、ここはまだ使いにくそう
「この価格帯は売れている」
この見せ方はお客さんに伝わっていそう」

そういうことを見ながら、自分ならどう作るかを考えられます。

 

だから、先に始めた人が強い部分もあるし、後から始める人が工夫できる部分もある。

どちらが絶対に有利というより、どちらにも戦い方があるのだと思いました。

 

 

広告を出すタイミング

メルカリの話で、もう一つ印象に残ったのが広告のタイミングです。

メルカリの創業者は、一定のダウンロード数になるまでは大きな広告を出さないと決めていたそうです。

 

周りからは「広告を出せば一気に広がる」と言われていたようですが、あえて我慢した。

理由は、まだサービスの完成度が十分でない状態で多くの人に見てもらっても、継続して使ってもらえなければ意味がないからです。

 

これは、「底に穴が開いたバケツに水を入れるようなもの」だと文中で表現されていてー。

なるほど!と私も思いました。

存在を知ってもらえても、使った人が満足しなければ離れてしまう。

一度悪い印象を持たれると、次につながりにくい。

 

これはハンドメイドでも同じだと思います。

広告を出せば見てもらえる可能性は上がります。

でも、作品写真、説明文、価格、ショップの見やすさ、作品の魅力が整っていなければ、見てもらえても買ってもらえないかもしれません。

 

その点、メルカリ内の広告は、売上に応じた形で使えるので、作家さんにとっては比較的使いやすい面もあります。

でも、インスタなどで広告を出す場合は、もっと慎重に考えた方がいいと思います。

 

広告を出した時に、「これは欲しい」と思ってもらえる状態になっているか。

他の作家さんと比べても違いが伝わるか。

広告で多くの人に見られた時、簡単にマネされそうな作品ではないか。

そこまで考える必要がある。

 

自分の作品は、自分にとっては良く見えます。
これは心理学でいう「所有効果」に近いと思います。

自分が作ったもの、自分が持っているものには、実際以上に価値を感じやすい。

 

だからこそ、広告を出す際には

何のために広告を出すのか
そのメリットとデメリットは何か
さらに広告を出さないことでどのような機会を失う可能性があるのか

ここまで、しっかり考える必要がある。

 

ハンドメイドの仮説検証

スタートアップでは、最初から完成品を作るのではなく、まず簡単な試作品や最低限の機能を持ったものを作って、市場の反応を見るそうです。

これはMVPと言われる考え方に近い。

最初から完璧なものを作るのではなく「本当に必要とされるのか」を小さく試す。
※MVP…実用最小限の製品

 

この考え方は、ハンドメイドとも相性が良い

ハンドメイド作家さんは、実際に作品を作って販売できます。

・どの作品が売れたのか
・どのデザインに反応があったのか
・どの価格帯が売れやすいのか
・どの写真が見られやすいのか

そういう結果を見ることができます。

つまり、作って売ること自体が仮説検証になります。

     事例

売れた作品をシリーズ化

ここで、私が見ていてすごく良いやり方だと思った作家さんの事例があります。

ミニチュア作品を作っている作家さん。

 

その作家さんは、ある時期から、同じシリーズの作品を一気に20個くらい作って販売するようになっていました。

しかも、毎回作品の完成度がすごく高いです。

 

以前は、色々な作品を少しずつ作られていたように見えました。

でもある時から、同じテーマのシリーズをまとめて作って、まとめて販売する形に変化。

そして、そのシリーズが毎回すぐ売り切れている。

インスタで「販売します」と投稿すると、メルカリに出品されている作品は、すぐに買われていく。

   

これは本当にすごい!

もちろん、簡単にできることではありません。

でも、このやり方にはいくつもメリットがあると思います。

 

まず、同じシリーズをまとめて作ることで

・同じ動きをするので作業効率UP
  ⇩
手が慣れる
  ⇩
・作りながら技術が向上

また、制作時間がかかるので、作っている途中で次のアイデアも出やすいと思います。

 

さらに、お客さん側から見ると「今回のシリーズは今しか買えない」という特別感があります。

「他の人に取られたくない」
「今買わないと次はないかもしれない」

そう思うと、購入の後押しになります。

しかも、シリーズとして続いていくと、お客さんは次も楽しみにします。

「次はどんなシリーズだろう」と待ってくれるようになります。

 

これはお客さんが単発の作品を、その時だけ楽しむのではなく、作家さんの世界観にはまっている状態だと思います。

そして、その作家さんの作品は少しずつ価格も上がっていました。

でも価格だけが上がっているのではなく、技術も上がっているように見えました。

同じ作業を積み重ねることで、作品の完成度が上がり、その結果として価格も上げられる。

 

これは、売れた作品を軸にして、検証しながら成長している例です。

ハンドメイドでは「売れたものをまた作る」というのは、ただの繰り返しではないと思っています。

・売れたものをシリーズ化する
・少しずつ改良する。
・お客さんが集まりやすい販売の流れを作る

そうすることで、作業効率、技術、販売力が一緒に上がっていく可能性があります。

 

 

挑戦!

この本を読んで、改めて思ったのは、「挑戦しないと結果は分からない」ということです。

PDCAサイクルという言葉があります。
計画➡ 実行➡ 結果を見る➡ 改善

結局、起業家たちもこれを繰り返している。

 

ハンドメイド作家さんは、すでに作品を作って販売している時点で挑戦しています。

でも、その先にも色々な挑戦があります。

例えば…
・マルシェ出店
・委託販売
・新しいジャンルへの挑戦
・SNSでの発信

メルカリで販売、ネット販売だけでは分からないこともあります。

 

私は実際に大きなマルシェに行ったことがありますが、写真で見るのと実物を見るのでは全然違いました。

私は自分で作らないので、ネットの写真と実物の違いに本当に驚きました!感動が全く違います。

作品の質感、サイズ感、雰囲気は、実物の方が伝わります。

 

だから、対面販売が苦手だと思っている作家さんも、一度マルシェに出てみるのは意味があると思います。

売上だけでなく、他の作家さんとつながれることもあります。

委託販売の話につながることもあります。

実際、作家さんから聞いた話では、イオンなどの催事や出店情報は、作家さん同士のつながりで知ることもあるそうです。

 

もちろん、一回出て上手くいかないこともあると思います。

でも「このマルシェでは売れなかったから、マルシェは向いていない」とすぐ決めるのは早いです。

場所によって売れやすい作品は違います。
客層も違います。
地域によっても違います。

他の作家さんが「あそこは売れないよ」と言っていても、自分のジャンルでは売れるかもしれません。

だから、体験して、結果を見て、改善することが大事

 

社会の変化を読むワザ

起業家たちは、今だけでなく、これから世の中がどう変わるかも見ています。

ハンドメイド作家さんも、社会の変化と無関係ではないと思います。

 

コロナの時は、マスク需要が一気に増えました。

急に必要とされるものが変わることがあります。

戦争、為替、物価、景気、流行、生活スタイルの変化。

こういうものは簡単には予測できません。

 

でも、ニュースを見たり、人の生活の変化を見たりすることで、少しずつ兆しを読むことはできると思います。

私も『カンブリア宮殿』や『ガイアの夜明け』など、経済番組を見ていますが、自分の知らなかった業界や、新しい取り組みを知ることができ、それだけでも勉強になります。

そして最近、それ以上に大切だと感じているのが、いろいろな本を読み、知識や考え方を増やしておくことです。

 

ただニュースを見ているだけでは、その出来事が何を意味しているのか、気づけないこともあります。

でも、さまざまな人の考え方や、経済、歴史、社会についての知識を持っていると、一つのニュースから

「これは、これから大きな変化につながるのではないか」

「この変化は、ハンドメイドにも関係してくるかもしれない」

と、いろいろな角度から考えられるようになります。

社会の変化を読むためには、情報を集めるだけでなく、情報の見方を増やしておくことも大切

 

ハンドメイドは、自分の好きなものを作るだけでも楽しい。

でも販売するなら
「今、人は何に困っているのか」
「これから何が必要とされそうか」

を見ることも大切なのかなと思っています。

  

「お金の管理」材料費の考え方

スタートアップでは、資金ショートがリスク。
資金が足りなくなれば、事業を続けられなくなるからです。

ハンドメイド作家さんの場合、スタートアップのように大きな出資を受けたり、借金をして大規模に始めたりするケースは少ないと思います。

でも、お金の使い方はやっぱり大事です。

 

高く売れた方が、利益も多い。
利益が出た方が、作家活動を続けやすい。

高く売るために高価な材料をたくさん仕入れた場合、それが売れなかったらリスクに。

もちろん、高い材料を使うことで作品の魅力がアップすることもありますよね。

 

例えばアクセサリーなら、天然石や加工されたおしゃれな石など、素材そのものに魅力があるものもあります。

実際に、高価な素材を使った作品は、美しい作品が多いです。

でも、その素材を仕入れられるなら、他の作家さんも仕入れられるし、同じような作品を作れる可能性がある。

高い材料だからこそ参入しにくい面もありますが、素材だけで差別化するのは危うい面もあります。

 

大事なのは、高い材料を使うことそのものではなく、その材料をどう作品に生かすか

材料費をかけることと、作品に手間をかけることは違います。

そこを考えながら、無理なく続けられる形にすることが大切だと、本を読んで改めて感じました。

好きなことから始める

この本では、スタートアップを始める時に、自分の得意なことや好きなことから考えるという話も出てきます。

得意なこと、好きなことを基本に考えて、それを仕事にする方法を考えていく。

ただ、私は「最初から得意なことがあると思ってる人好きなものを見つけられている人、は少ない」と思っています。

 

ハンドメイド作家さんも、最初から上手な人いないんじゃないでしょうか。

最初は、「なんとなく作ってみようかな」という気持ちで、ハンドメイドに挑戦する人が多いと思います。

実際に作ってみると、考えていたより難しく、途中で辞めたくなる。

それでも「完成させたい」という気持ちで最後まで作り、完成したときに達成感や楽しさを感じる。

そうすると「また作ってみたい」と感じたり、次に作ったときには、前より上手に作れたり。

上達したことが嬉しくなったり、さらに作ることが楽しくなる。

作品を販売して売れて、お客さんに喜んでもらえたりすると、それもまた楽しさにつながりますよね。

 

「もっと可愛くするにはどうしたらいいかな」
「今度はこんな作品を作ってみたい」

と考え、他の作家さんの作品を見たり、本やYouTube、SNSなどで作り方を学んだりすることで、知識や技術も少しずつ増えていく。

こんな感じで、作る楽しさ上達する喜びを何度も経験するうちに、だんだん好きになり、それが得意なことに変わっていく作家さんが多いんじゃないでしょうか。

最初から明確な「好き」や「得意」を持っている人は、学生の頃から将来の夢をはっきり決めていた人が少なかったように、むしろ少数だと思います。

最初から答えが分からなくても、まずは「なんとなくやってみたい」と思ったことに挑戦してみる。

その経験の中で、楽しさや自分に向いていることを見つけることができると私は思います。

 

「活動理念」を持つ

理念…存在意義、使命、大切にする価値観
※ビジョン…将来の展望・理想像

この本を読んで、理念やビジョンの大切さも感じました。

スタートアップは一人ではなく、仲間を集めて組織として進んでいきます。

その時に、「自分たちは何のためにこの事業をやっているのか」が分からないと、方向性がバラバラになります。

・経理の人は節約したい
・営業の人はお金を使いたい
・開発の人は機能を増やしたい

それぞれが正しいことを言っていても、目的が共有されていなければまとまりません。

 

だから、理念やビジョンが必要。

これは、個人で活動しているハンドメイド作家さんにも関係すると思います。

私は、一人でサイトを運営しています。

一人でやっていると、その時々で
「これをやろう」「あれもやった方がいいかも」
と進むことがあります。

つまり、たまに行動がブレるということ

 

例えば私の場合、主に広告収入でサイトを運営しています。

だから広告は必要。
活動するためには収入が必要です。

でも広告を増やしすぎると、記事が読みにくくなります。

作家さんのために書いているのに、作家さんが読みにくくなったら本末転倒です。

そういう時に「私は何のためにこのサイトをやっているのか」という軸を作ってからは、次の行動の判断がしやすくなりました。
とまめ部「活動理念」

 

理念やビジョンを決めたからといって、急に作業スピードが上がるわけではありません。

でも、気持ちはブレにくくなりました。

迷った時の判断基準になります。

これは、意思決定に「一本の道が見える」感じです。

何を大事にするかが分かっていると、迷いが減ります。

 

一度決めた理念やビジョンも、ずっと変えてはいけないわけではないと思います。

活動を続ける中で「今の自分には少し違うな」と思ったら、修正していけばいい。

でも、一度「自分は何のためにやっているのか」を深掘りしておくことは、とても大切だと、私は今の活動を続ける中で感じています。

 

 

ライバルは作家だけじゃない

ハンドメイドで競合というと、同じジャンルの作家さんを思い浮かべますよね。

でも、実際には競合は作家さんだけではありません。

ダイソー、ニトリ、無印、ネットショップ、中国から入ってくる安い雑貨。

生活雑貨系の作品なら、こうした企業の商品も競合になります。

 

例えばティッシュケースは、ダイソーでも買えます。

収納用品も、便利なものが安く買えます。

その中で「ハンドメイド」という特徴だけで選ばれるのは難しい。

では、なぜハンドメイドを選ぶのか。
そこを考える必要があります。

 

・市販品にはない布合わせ
・部屋の雰囲気に合う統一感
・同じ柄でそろえられるシリーズ感

作家さんの世界観。
そういう価値が必要になると思います。

 

特に生活雑貨は、同じものを何個も買う必要がありません。

ティッシュケースを何個も買う人は少ない。

でも、ティッシュケース、トレー、かご、小物入れなどを同じ雰囲気でそろえられたら、部屋の統一感が出ます。

お気に入りのものをそろえたい人は、リピーターさんになりやすい。

 

一方で、ピアスのようなアクセサリーは、一人が複数買うこともあります。

服に合わせたり、季節に合わせたり、気分で変えたりするからです。

生活雑貨とアクセサリーでは、リピートのされ方が違います。

だから、ジャンルによって売り方作品の種類の作り方などの考え方も変わってくる。

強い競合と戦わない方法を考えることが大切です。

  

お客さんの声を信じすぎない

この本で気になったのが「お客さんの声をそのまま信じない」という考え方です。

これは少し冷たく聞こえるかもしれません。
でも、すごく大事。

 

人は本音を言いにくい。

SNSのプレゼント企画で、応募要件が「作品の感想を直感的に教えてください」というのがありました。

こんな質問があったら多くの人は
「可愛いですね」「お迎えしたい」と言ます。

特に、SNSのように他の人も見ている場所では、仮に欠点があっても絶対に言えません。

「相手に嫌な思いをさせたくない」
「嫌われたくない」
「場の空気を悪くしたくない」
 と思うからです。

だから作品が「可愛いですね」と言われたから売れるとは限りません。

 

起業家たちも、お客さんの言葉より行動を見るそうです。

・実際に使ったのか
・続けて使ったのか
・買ったのか
・リピートしたのか

そこを見ないと、本当の反応は分かりません。

 

ハンドメイドでも同じです。
感想を聞くこと自体が悪いわけではなく。

感想だけで判断するのは危ない。

大事なのは…

・売れたかどうか
・いいねされるか

(興味や他の作家さんのメモとして押されるケースもある)
・リピートされたかどうか

お客さんが実際に、どう行動したのかを見ることが大事だと思います。

   オーダーの時のお客さんの反応

オーダー丸投げ禁止

「お客さんの反応をみる」話は、オーダーの仕方やその改善にもつながると思います。

ハンドメイド作家さんの中には「オーダー丸投げ禁止」とプロフや商品ページに書いている方がいます。

 

作家さんとしては全部、自分任せにされると困りますよね。

でも、その前に「自分はどういうものを作れるのか」をちゃんと示しているかも大事。

 

お客さんは専門家ではありません。
何をどう頼めばいいのか分からない人も多い。

だから「丸投げしないでください」と言う前に

「こういう形なら作れます」
「こういう選び方ができます」
「ここは指定できます」
「ここはおまかせになります」

という情報を、作家さん側が先に伝える

 

お客さんに聞くのではなく、お客さんが選びやすいように、先に道筋を作る。

これはスタートアップの考え方にも近いです。

 

お客さんは、自分が欲しいものを正確に言語化できるとは限りません。

だから、作り手側が
「もしかして欲しいのはこういうものかな」と考えて、形にして見せる。

それに対してお客さんがどう行動するかを見る。これが大事。

 

私は消しゴムはんこの作家さんの事例で、「オーダーの仕方について記事」を書いています。

この記事の内容は消しゴムはんこ以外の作家さんにも役立つ考え方だと思っています。

※ もし自分のジャンルで具体的に調べてほしい方がいれば、リクエストをいただければ書くこともできますので、気軽にメッセージしてくださいね。

 

お客さんは、何が欲しいかを最初からはっきり言えない。

だからこそ、作家さんが考えて、オーダーの流れを提案して、お客さんの反応を見る。(スムーズに購入に進むか)

これが必要なのだと思います。

 

【消しゴムはんこ】オーダーの仕方・トラブルを防ぐ方法・例文 

 

情報収集と改善を続けること

この本に出てくる起業家たちは、とにかく情報収集をしています。そして、仲間と何度も話し合っています。

 

・このサービスはどうした方がいいのか
・どこが使いにくいのか
・誰に向けるべきなのか
・どこを改善するべきなのか

こういうことを、何回も何回も考えています。

 

最初のアイデアがそのまま成功することは、ほとんどないとも本の中で書かれていました。

小さく試して、改善して、また試す。
そうやって少しずつ形になっていく。

ハンドメイドも同じで、最初から正解の作品が作れるわけではありません。

 

・他の作家さんの作品を見る
・売れているジャンルを見る
・お客さんの動きを見る
・社会の変化を見る
・自分の売れた作品を振り返る

そうやって情報を集めながら、自分の作品を改善していくことが大切だと思います。

 

 

まとめ

この本は、スタートアップを起業したい人向けの本です。

でも私には「会社を作る人だけの本」ではなく「何かを作って人に届ける人の本」のように感じました。

 

ハンドメイド作家さんにとっても

・何を作るか
・どう見せるか
・どう売るか
・どう改善するか
・どう続けるか

考えるヒントになる本だと思います。

 

成功している人は、最初から特別ではない。

地道に調べて
考えて、試して、失敗して、改善している。

その積み重ねで、少しずつ圧倒的なものができていく。

 

ハンドメイドも同じだと思います。

・興味からのモノづくり
・好きだから続ける。
・作ってみる
・売ってみる
・反応を見る

改善する。また挑戦する。

 

そうやって、自分の作品も、自分の活動も少しずつ育っていくのだと思います。

この本は、ハンドメイド販売の具体的なノウハウ本ではありませんが…

でも、作家活動を長く続けたい人や、自分の作品をどう育てていくか考えたい人には、かなり参考になる本だと思います。

 

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